なかなか興味深いデジカメ画像比較!

昨年末から、コンパクトデジカメを使用しています。
スキーの時に持ち歩けるように、形態性を重視してKONICA MINOLTA DiMAGE Xgを選択しました。
もちろん、静止画や動画性能も十分に考慮して、いくつもの他機種と比較して決めました。
ポケットにすっぽり収まりますから、邪魔になることも無く、スキーの時には、重宝してます。
(スキーの時の画像は、スキー編のDiaryを見て下さいね!)
ところが、実際使用してみると、カタログ上のスペックほど画像が良くないような気もしてきたんです。
というよりは、今まで使用してきたOLYMPUS C-700 UltraZoomと比較して、たいして変わらない、もしくは、
場合によって、C-700の方が良いのではと思えることがあるんです。
で、ちょっと前から2機種の画像をうまく比較できないかと考えていたんですが、本日、あまりに天気が良く、
ウチの庭のしだれ桜も満開となったので、思い切って画像比較を実行してみることにしました。
2機種の画像が、できるだけ同じになるように写したつもりですが、人間がやることですから、しかも、
三脚を使わず手に持って、とっかえひっかえで撮影したので、同じになるはずありません。
それでも、2機種の画像(画質)の違いが、良くわかると思います。(なかなか興味深いものとなりました。)
といっても、残念なことにネットで公開しているものは、サイズを縮小して、さらにJPEGの圧縮率を上げているので、
違いがわかりにくくなっています。
オリジナルの画像を見比べると、違いが本当に良くわかっておもしろいのですが・・・。
まー、インフォシークの無料ホームページには、容量制限があるのでファイルサイズの大きいオリジナル画像をそのまま
アップするのは、ちょっと無理なんですよね。
こればっかりは、しょうがない。
オリジナル画像が見たい方は、連絡いただければ送ります。
とりあえずは、下記画像を見てやってください。(クリックすると、大きい画像が別表示されます。)

2005年04月09日(土)

 

OLYMPUS C-700 UltraZoom

KONICA MINOLTA DiMAGE Xg

判定

No.01

Xgの勝ち。
ズーム未使用。
Xgの方が、色が鮮明でメリハリがある。(メリハリは、画素数が多いからかな?)
ただ、上両端に"ケラレ"が出ちゃうのよね。これも、良し悪しあるけど・・・。
C-700も悪くは無いでしょ。

No.02

C-700の勝ち。
ズームちょっと使用。
Xgの方が、色は鮮明なのだが、なぜか全体的にピントがあまい!どこにピントがあってるのか、わからない!
C-700の方が、ひとつひとつの花がはっきりわかるし、空の色とのバランスも良い。(これは、好き嫌いあるかな。)

No.03

Xgの勝ち。
ズーム未使用。
Xgの方が、色が鮮明でメリハリがある。でも、やっぱり上両端に"ケラレ"が出ちゃう。全体的に青がほんのちょっと強めの色合いは、Xgの特徴(クセ)か?
C-700も悪くはありません。

No.04

該当無し

C-700の勝ち。
ズームそれなりに使用。
手持ちで、こんな画像が簡単に撮れちゃうC-700って、なかなかすごいよね。

No.05

C-700の勝ち。
ズームそれなりに使用。
Xgでは、光学3倍ズーム使用でこれが精一杯。
Xg(コンパクトデジカメ)だと、ズームの倍率、そして手持ちでの撮影に限界がありますな。

No.06

該当無し

C-700の勝ち。
ズームかなり使用。
Xgでは、三脚使わないと、この画像を撮れません。三脚を使ってもデジタルズーム使わなきゃならないので、これほどの画像になるかどうか・・・。

No.07

C-700の勝ち。
ズームほんのちょっと使用。
Xgは、色合いがなぜか不自然。
中央以外のピントもあまい。

No.08

C-700の勝ち。
ズームそれなりに使用。(おそらく、Xgで光学3倍。)
Xgは、なぜか色合いが不自然。C-700と同じ画像を撮ろうと思うと、花に近づかなければならない。極端(マクロ)に近づけば、Xgの方が良いと思うが、この程度だとC-700の方が、色もメリハリも上。

No.09

Xgの勝ち。
ズーム未使用。
色合いの好き嫌いは、あるかもしれないが、Xgの方が、色が鮮明であでやか。メリハリもある。
ただし、上両端の色がいわゆる"ケラレ"で、濃くなってしまう。
レンズが、小さいとしょうがないか。

No.10

Xgの勝ち。
ズーム未使用。
Xgの方が、周りの緑と花の黄色の差がはっきりしていて、花が引き立つ。
C-700は、メリハリが出ない。

No.11

C-700の勝ち。
Xgで、光学3倍ズーム使用。C-700は、それ以上。
Xgで、C-700と同じ画像を撮ろうと思うと、被写体にかなり近づかなくてはならない。C-700は、かなり離れているにもかかわらず、これだけの画像が撮れる!

No.12

Xgの勝ち。
ズーム未使用。
色合いの好き嫌いは、あるかもしれないが、Xgの方が、色が鮮明で、若干メリハリがある。ピント具合も良い。
ただし、上両端の色がいわゆる"ケラレ"で、濃くなってしまう。

No.13

Xgの勝ち。
ほとんどズーム未使用。
ディスプレイ表示では、ほとんど同じに見えます。(違いがわからない!)
同じってことは、コンパクトかつお気楽なXgの勝ち!印刷することまで考えれば、尚更、画素数の多いXgの勝ち!

No.14

同上。

No.15

同上。
結局、Xgは、近距離のポートレートが得意ってことか。(人じゃないけど・・・)
ちなみに、お犬様は花粉症で元気が無いんです。今年、花粉症デビュー!

No.16

C-700の勝ち。
ほんのちょっとズーム使用。
オリジナル画像を見ると、完璧にC-700の勝ちです。
花も葉も鮮明です。Xgは、花が若干ぼやけ気味になってしまった。ピントがうまく合うのは、中央付近だけなのか?近距離撮影は、Xgの方が得意だと思っていたので、意外!

No.17

C-700の勝ち。
ズーム使用。(Xgで3倍。C-700は、それ以上。)
Xgは、光学ズームを目いっぱい使ってこの程度です。
C-700は、全然余裕。
ちなみに、花は風で揺れていました。

No.18

C-700の勝ち。
ズーム使用。(倍率忘れました。)
Xgは、デジタルズームの領域ですが、見事な手ブレです。(ただでさえ風で花が揺れてるというのに・・・)
光学ズームのみのC-700は、結構まともに撮れてます。

No.19

該当無し

C-700の勝ち。
ズーム使用。(ほぼ10倍。)
かなり遠くを写してます。
これだけ倍率上げると、Xgでの画像は、手ブレでまともに写ってません。

No.20

C-700の勝ち。
ズーム使用。(ほぼ10倍。)
C-700は、手に持っているにもかかわらずかなりまともに撮れてます。
Xgは、三脚使用してこの画像。(問題外って感じ!)
Xgは、光学3倍ズームまでの使用にとどめた方が良いみたい。

判定は、オリジナル画像をPCのディスプレイに表示して感じたものです。
(640×480ほどのサイズでディスプレイに表示して判定しました。紙への印刷は、してません。)
ネットで公開している画像は、520×390にサイズを縮小して、1枚のファイルサイズが、
100KB前後になるようにJPEG圧縮しています。(だから、良し悪しがわかりにくいよね。)
ちなみに、C-700 UltraZoomは、SHQ(1600×1200)サイズのフルオートモードで撮影しました。
画像ファイルは、低圧縮JPEGで、フルオートモードでの最高画質・最大サイズです。
プログラムモードにすれば、非圧縮のTIFFが選択でき、さらに画質は良くなるはずですが、
DiMAGE XgがJPEGでしかファイルを作れないのと、そもそもどちらもフルオートで
最高画質・最大サイズでの撮影としたかったので、TIFFにはしませんでした。
DiMAGE Xgは、フルオートシーンセレクタモードで撮影しました。
画像サイズは、2048×1536で、画質は、ファイン。(つまり、Xgの最高画質・最大サイズです。)
最高画質・最大サイズで撮影した時のオリジナル画像ファイルサイズは、C-700が、1枚あたり1,000KB前後。
どのような状況でも、ほぼこのサイズです。
Xgは、900〜2,000KBと状況によりかなりばらつきがありますが、今回の撮影では、1,000〜1,500KBでした。
今回の撮影で、C-700は、86枚。Xgは、107枚写しました。
(C-700は、記録媒体が64MBのスマートメディア、Xgは、512MBのSDメモリカード使用。)
また、C-700は、211万画素で光学10倍ズームとデジタル2.7倍ズームがありますが、フルオートモードの場合、
デジタルズームは使用不可となるので、10倍の光学ズームのみ使用しています。
Xgは、320万画素で光学3倍ズームとデジタル4倍ズームの両方を使っています。
(といっても、どちらもほとんど光学ズームのみ使用です。)
2機種の詳しい仕様は、ネットで検索してみてください。簡単にヒットするはずです。

比較してみてわかったことは、どちらのデジカメも向き不向き、得意不得意があるってこと!
デジカメとしての良し悪しでいえば、どちらも十分に良いです!どちらも十分高画質です。
DiMAGE Xgの性能に、ちょっと疑いを持ち始めていたのだけれど、これは間違いでした。DiMAGE Xgは、素晴らしい!
ただし、限界はある!それを理解した上で使うしかないってことですな。
DiMAGE Xgの良いところは、抜群の携帯性。そして、撮りたい時にサッと出してサッと写せるところ!
ズームを使用しない広角での撮影も、Xgの方が良いです。(後出しだし、画素数も多いんだから当然か!)
(でも、得意なのは、やっぱりポートレートかな。)
あるけどあまり使えないのが、ズーム!携帯性を良くした分、犠牲になってる部分かな。
気になるのは、画像上両端に発生する"ケラレ"。(これが良い効果になってくれることもあるんですけどね。)
今回、驚かされたのは、C-700 UltraZoomの性能!
2001年04月発売のたった211万画素のこのデジカメが、写すって基本性能に関して、これほど高性能だったとは!
重さを含む携帯性の悪ささえ苦にしなければ、手に持ったままでカシャカシャと簡単に良い写真が撮れちゃいます。
もちろん、サービスサイズ以上のサイズで紙に印刷すると、ボロが出ちゃうと思うが、PC上で見る分には、十分です。
ズームも気兼ねなく使えるしね。
上記の画像で、最もC-700の良さが出ているのは、No.06、No.16、No.20です。
No.06に関しては、同じ画像をXgで撮ろうと思ったら、脚立と三脚が必要です。
No.16は、結構驚きの画像!ピントがあってる部分とあってない部分がでちゃうのは、カメラならしょうがないはず
なんだけど、なぜか全体的にうまくピントがあっていて、すごく自然に撮れました。
No.20は、10倍ズームの威力!コンパクトデジカメでは、絶対無理!
デジカメ購入を考えている方で、それほど携帯性を重視しないのなら、光学ズームが10倍以上あるC-700の後継機種を
おすすめしますよ!
(Xgほどではありませんが、C-760とC-770は、C-700よりよほどコンパクトです。)
逆に、携帯性を重視するなら、このシリーズは、問題外!
スキーへ行く時に持っていくのは、絶対Xg!普段、ちょっと出かける時に持っていくのも、Xg。
ドライブへ行くなら、両方持っていきます。
結婚式とか卒業式とか運動会等なら、やっぱり両方持っていくけど、C-700がメインかな。
マクロな撮影は、Xgはできますが、C-700は別売りのコンバージョンレンズを付けないとできません。

DiMAGE Xgを購入した時は、ちょっとしたらC-700 UltraZoomを手放そうかと考えていたんですが、
今回の結果を見て、やはり両方使い続けることにします。
両方をうまく使い分けていくのが、一番良いみたい!
車も、スキーの板も、ギターもそうだけど、道具って1台で全てを満たすことって、やっぱり難しいのよね。
こんな結論で良かったのだろうか・・・。
ご意見・ご感想があれば、遠慮なくどうぞ!

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